オリーブオイルは数多くの製品が販売されているため、おいしいオリーブオイルを購入したいと思っていても、どれが良いのか判断に悩むことは少なくありません。価格も種類もさまざまで、何を基準に選べば良いのか判断が難しいものです。
実は、おいしくて品質の高いオリーブオイルを選ぶには、容器の種類や酸度の表記、原産国の確認など、いくつかの重要なポイントがあります。この記事では、おいしいオリーブオイルを見分けるためのポイントや注意点を徹底解説します。
オリーブオイルの種類の選び方

オリーブオイルにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴や向いている用途があります。品質を決める分類や、毎日の料理で使い分けるポイントを知ることで適切な選択ができるでしょう。
ここでは、オリーブオイル選びで最初に押さえておきたい基本的な分類と、料理に合わせた具体的な使い分け方について詳しく見ていきます。
分類で選ぶ
国際オリーブ協会(IOC)では、オリーブオイルを酸度や製法によって細かく分類しています。
最高品質とされるエキストラバージンオリーブオイルは酸度0.8%以下で、オリーブ果実を絞っただけの無添加オイルです。香り高く、そのまま料理にかけて楽しめます。
精製オリーブオイルは酸度が0.3%以下が基準で、精製加工をするため味わいや風味が控えめです。精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたピュアオリーブオイルは、香りや風味が控えめなため加熱調理に適しています。
ただし、日本ではJAS規格(日本農林規格)でオリーブオイルと精製オリーブオイルの2種類に分類されており、国際オリーブ協会の基準と異なります。酸度1%であればオリーブオイルとなるため、酸度が高くてもエキストラバージンと表記される製品も存在します。
使用する料理で選ぶ
エキストラバージンオリーブオイルやピュアオリーブオイルは、どちらも生食や加熱調理で味わうことが可能です。しかし、味わいや風味は異なるため、料理に合わせてオリーブオイルを使い分けると、素材の魅力を引き出せます。
サラダやマリネなど生で味わう料理には、エキストラバージンオリーブオイルが適しています。フルーティーな香りと豊かな風味が、野菜や魚介の繊細な味を引き立てるためです。肉料理やグリル野菜には、辛みや苦みがしっかりしたタイプを選ぶと良いでしょう。香ばしさに負けない力強さが、素材の旨みを際立たせます。
一方、揚げ物や炒め物などの加熱調理には、ピュアオリーブオイルがおすすめです。発煙点が高く酸化しにくい特性があり、軽い仕上がりになります。
おいしいオリーブオイルができるまで

おいしいオリーブオイルを選ぶときは、どのような工程で製品化され、品質管理が行われているのかを確認することが大切です。同じ品種でも、収穫から搾油、保管に至るまでの各段階で生産者がどのような配慮をしているかによって、最終的な風味は大きく変わります。
ここでは、オリーブオイルの製造背景について、原料の状態から完成後の管理方法まで順を追って見ていきましょう。
オリーブの品質の良さ
おいしいオリーブオイルの選び方を考える際、原料となるオリーブの品質が大きく影響します。
健康で状態の良いオリーブから、風味豊かなオイルが生まれます。実に傷や病気があると、オイルの香りや味わいに悪影響を与えるためです。
収穫のタイミングも品質を左右する重要な要素です。オリーブの実が緑色から少し紫色に変わり始めた頃が理想的とされています。緑色の段階で摘み取ると青々しい香りと強い苦味が特徴のオイルに、紫色まで熟成させるとまろやかで優しい風味のオイルになります。
生産者は作りたいオイルの個性に合わせて、成熟度を見極めながら収穫時期を決定します。丁寧に手摘みされたオリーブは実が傷つきにくく、良質なオイルを生み出す基盤となるのです。
製造時の鮮度キープ
オリーブオイル作りにおいて、搾油技術は品質を決定づける重要な要素です。
収穫されたオリーブは、洗浄、粉砕、練り込み、遠心分離といった工程を経てオイルになります。この中でも特に重要なのが練り込み工程です。ペースト状にしたオリーブを練ることで、実の中の油分が抽出しやすくなり、香りも豊かになります。
伝統的な石臼による製法や近代的な機械製法があり、近代的な製法では外気を遮断した状態で練り込めるため品質が保たれやすくなっています。
保管方法への配慮
高品質なオリーブオイルを選ぶなら、製造後の保管状態にも注目しましょう。搾油されたオイルは光や熱によって酸化が進むため、遮光性のあるタンクで温度管理された環境での保管が必要です。
特に「無濾過」や「ノンフィルター」と表示された製品は、澱(おり)が残っている状態のため酸化しやすい特徴があります。澱は搾りたてであれば特有の風味をもたらしますが、時間が経つと品質劣化の原因になるのです。
通常のオイルはフィルターを通したり、澱を沈殿させてから瓶詰めされています。おいしいオリーブオイルを選ぶときは、製法だけでなく、こうした保管状況も確認したいポイントです。
おいしいオリーブオイルの選び方

本物のおいしいオリーブオイルを見極めるには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。容器の材質や価格の妥当性、酸度の数値、認証マークの有無、さらには栽培方法まで、確認すべき要素は多岐にわたります。
ここからは、店頭やオンラインで実際に製品を手に取る際に役立つ、具体的な選び方のコツを詳しく見ていきましょう。
光や酸素を通しにくい容器に入っている
オリーブオイルの選び方で重要なポイントのひとつが、容器の種類です。
エキストラバージンオリーブオイルの風味を損なう最大の原因は酸化であり、光はこの酸化を大きく促進します。蛍光灯や自然光を問わず、光にさらされると品質が劣化するため、遮光性の高い容器を選ぶ必要があります。
具体的には、色つきのガラス瓶や缶に入った製品を選びましょう。プラスチック容器には酸素を通しやすい素材があるため、できれば避けたほうが無難です。
適切な価格で販売している
オリーブオイルの選び方として、価格の妥当性を確認することも重要です。良質なエキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの栽培から収穫、搾油、輸送までに相応のコストがかかります。
そのため極端に安価な製品は、国際基準を満たしていない可能性や、他の植物油が混入している可能性も否定できません。しかし、高価格であれば必ずしも本物とは限らない点にも注意が必要です。中には消費者心理を利用して、粗悪品を高値で販売する悪質なケースも考えられます。
適正価格を見極めるには、品質管理への取り組みや認証マークなど、複数の要素を総合的に判断しましょう。
酸度を確認する
オリーブオイルの選び方において、酸度は品質を見極める重要な指標です。
国際オリーブ協会の基準では、エキストラバージンオリーブオイルの酸度は0.8%以下と定められています。一方、日本のJAS規格では酸価2.0以下(酸度約1.0%相当)でもエキストラバージンと表示できてしまいます。
酸度が低いほど香りや風味も良好である傾向があるため、生で楽しむ料理に使用する場合は特に酸度の低い製品を選ぶと良いでしょう。
受賞歴や認証マークを確認する
オリーブオイルの選び方では、受賞歴や認証マークの確認も有効な手段です。
国際的なオリーブオイル品評会で受賞している製品は、専門家による厳格な評価を経ており、一定以上の品質が期待できます。ただし品評会の信頼性もさまざまなため、歴史ある評価機関かどうかを確認することも大切です。
また、有機JASマークやユーロリーフ、DOPといった認証マークは、生産工程や品質基準が第三者機関によって認められた証なので、オリーブオイル選びで迷った際の目安となるでしょう。
栽培方法を確認する
オリーブオイルの選び方では、栽培方法の確認も品質を見極める重要なポイントです。オーガニック栽培されたオリーブは農薬や化学肥料を使用せず、土壌の力を活かして育てられます。手間はかかりますが、結果として風味豊かなオイルに仕上がります。
そのため、栽培への姿勢や環境情報が明記された製品を選ぶことで、より安心して味わえるおいしいオリーブオイルを手に入れられるでしょう。
オリーブオイル選びで押さえておきたい注意点

品質の見極め方を知ったうえで、もうひとつ押さえておきたいのが「選び方の落とし穴」です。市場には消費者の誤解を招きやすい表記や、一見すると品質の指標に思える要素が数多く存在します。それでは、購入時に気をつけたい具体的なポイントを確認していきましょう。
偽物と呼ばれる製品がある
オリーブオイルを選ぶ際に知っておきたいのが、市場に「偽物」と呼ばれる製品が存在する現実です。
この背景には、日本が国際オリーブ協会の基準に加盟しておらず、JAS独自の基準を採用していることがあります。国際オリーブ協会では酸度0.8%以下かつ専門家による風味評価が必須ですが、JAS規格は酸価2.0以下で風味評価の規定もありません。
そのため、国際基準では認められない品質のオイルが「エキストラバージン」として販売される可能性があるのです。さらに世界的にも、安価な植物油を混ぜた粗悪品が出回る事例が報告されています。 本物のおいしいオリーブオイルを手に入れるためには、酸度や栽培から販売までの流れを確認するなど、信頼できる製品を見極める視点を持つことが大切です。
色での判断は難しい
オリーブオイルを選ぶ際、色を判断基準にすることは避けた方が賢明です。
一般的に緑色のオイルは新鮮で高品質というイメージがありますが、実際にはオリーブの品種や収穫時期、産地によって色は大きく異なります。緑色が濃いものもあれば、黄金色に近いものもあり、どちらも優れた品質である可能性があるのです。
国際オリーブ協会の品質基準でも、色は評価項目に含まれていません。重視されるのは香りや味わいといった風味です。
時間経過とともに色は変化しますし、中には見た目を良くするために着色された製品も存在します。オリーブオイルの選び方として大切なのは、色ではなく具体的な品質指標を確認することです。
栽培地域は原産国の表記で確認できない
オリーブオイル選びで注意したいのが、ボトルに記載された原産国表示だけでは実際の栽培地を判断できない点です。原産国に表示されるのは搾油または精製した国とは限らず、ボトリングした国が原産国になる場合もあります。
そのため「イタリア産」と書かれていても、実際には異なる国で栽培されたオリーブをイタリアで加工した製品である可能性があります。そのため、消費者が産地の風味や特性を期待して選んでも、思い描いた味わいと異なるケースがあるのです。
このような事態を避けるためには、原産国表示だけでなく栽培地を確認し、情報の透明性の高い製品を選ぶことが大切です。
まとめ

オリーブオイル選びで最も大切なのは、国際基準(IOC)に基づいた品質を見極める目を持つことです。エキストラバージンオリーブオイルもピュアオリーブオイルも、生食や加熱調理に使用できますが、生食には香り高いエキストラバージンが、加熱調理には酸化しにくいピュアが適しています。
井上誠耕園では、小豆島で約5,000本のオリーブを大切に育て、完熟した実を一つひとつ手摘みで収穫しています。搾りたての天然オリーブオイル100%をお届けするエキストラバージンオリーブオイルは、繊細でフルーティーな香りが楽しめるのが特徴です。産地から製法まで透明性の高い製品をお探しなら、ぜひ一度お試しください。


