毎日の料理で何気なく使っている油ですが、オリーブオイルとサラダ油の違いをご存知でしょうか。
健康や美容を意識する際は、油の種類による栄養素の違いやそれぞれの特性を理解して使い分けることが大切です。この2つの油は原料から栄養素、適した料理まで大きく異なります。
この記事では、オリーブオイルとサラダ油それぞれの特徴を詳しく解説し、健康的な食生活を送るための油選びのポイントをご紹介します。日々の食卓をより豊かにするために、ぜひ参考にしてください。
オリーブオイルとサラダ油は抽出するものに違いがある

オリーブオイルとサラダ油の違いを理解する第一歩は、それぞれの原料と製造方法を知ることです。この2つは同じ植物油でありながら、何から抽出され、どのような工程を経て食卓に届くのかは大きく異なります。
では、具体的にどのような部分から油が作られ、どのような製法が用いられているのでしょうか。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
オリーブオイルはオリーブの果実から抽出する
オリーブオイルは、オリーブの木に実る果実そのものを原料とした植物油です。種子ではなく果肉部分を使用する点が大きな特徴で、果実を丸ごと粉砕し、ペースト状にしてから圧力をかけて搾り出す製法が一般的です。
この製造プロセスは、いわばフルーツを絞ってジュースを作る工程に近く、化学的な溶剤や高温による精製を必要としません。そのため、オリーブ本来の風味や色、香り成分がそのまま油に残りやすく、産地や品種、収穫時期によって味わいが大きく変化します。
爽やかな青草のような香りを持つものもあれば、ナッツ類のようなまろやかな風味を感じさせるものもあり、その多様性はオリーブオイルならではの魅力です。
サラダ油は大豆や菜種などの種や胚芽から抽出する
サラダ油は、大豆や菜種、ひまわりといった植物の種子や胚芽を原料としています。これらは果実とは異なり、硬い殻に包まれた部分から油分を取り出す必要があるため、製造工程は複雑です。
原料を粉砕した後、化学溶剤で油を抽出し、高温の蒸気で溶剤を除去します。さらに複数の精製処理を施すことで、最終的にクセのない透明な油に仕上がります。
この精製プロセスにより、素材本来の香りや色は取り除かれ、どんな料理にも使いやすい無味無臭の状態になるのです。
オリーブオイルとサラダ油の栄養素との違い

オリーブオイルとサラダ油の違いを健康面から考える際、最も重要なのが栄養成分の比較です。どちらも植物由来の油脂ですが、含まれる栄養素の種類と量には明確な差があります。
ここでは、それぞれにどのような栄養素が含まれているのか、具体的な数値とともに見ていきましょう。
オリーブオイルに含まれる栄養素
オリーブオイルはビタミンEを豊富に含んでおり、細胞膜を保護する働きや体内の脂質が酸化するのを防ぐ役割を担う栄養素として知られています。
また、ビタミンKも含まれており、骨の健康維持への貢献が期待できます。さらに、β-カロテンが含まれている点も魅力です。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の健康をサポートする働きが期待できます。
脂肪酸ではオレイン酸が全体の70%~80%を占めており、血中の悪玉コレステロールを増やしにくい性質があります。加えて、必須脂肪酸であるリノール酸が5%~10%程度含まれているのも特徴です。
このように、オリーブオイルには抗酸化作用を持つビタミン類と良質な脂肪酸が含まれており、日々の健康維持に役立つ栄養素がそろっています。
サラダ油に含まれる栄養素
一般的なサラダ油は、リノール酸の割合が50%~60%と高く、オレイン酸が約25%程度含まれています。
オリーブオイルとサラダ油のカロリーはそれほど大きく変わらず、精製によってポリフェノールやミネラル類はほとんどが除去されているのも特徴です。
たんぱく質や炭水化物、ミネラル類はほとんど含まれていないため、サラダ油はあくまで脂質とビタミン類を供給する調味料として位置づけられます。
オリーブオイルとサラダ油の適した料理の違い

オリーブオイルとサラダ油の違いは、それぞれの特性を理解することで日々の料理に生かせます。原料や栄養素の違いを知った今、次に気になるのは「実際にどのような料理に使い分ければよいのか」という点ではないでしょうか。
風味や香り、加熱への適性といった特徴は、料理との相性に直結します。ここからは、それぞれの油が本来の魅力を発揮できる具体的な料理の組み合わせについてご紹介します。
オリーブオイルと相性の良い料理
オリーブオイルは、その独特の風味を活かせる料理で真価を発揮します。
生食では、カプレーゼやサラダの仕上げに加えることで、フルーティーな香りとコクが素材の味を引き立てます。特にエキストラヴァージンオリーブオイルは加熱せずそのまま使用すると、豊かな香りを存分に楽しめるでしょう。
また、パスタ料理との相性も抜群です。茹で汁と合わせて乳化させれば、ソースが麺に滑らかに絡み、一体感のある味わいに仕上がります。野菜のソテーやきのこ料理といった炒め物では、オリーブオイルの風味が素材の甘みを引き出し、深みのある一皿になります。
サラダ油と相性の良い料理
サラダ油は無味無臭という特性から、素材そのものの風味を邪魔せずに調理できる点が大きな強みです。例えば、天ぷらや唐揚げといった揚げ物には、高温に耐えられる性質が活躍します。衣をカラリと仕上げたいときや、油の香りを残したくない場面で重宝するでしょう。
野菜炒めやチャーハンのように素材本来の味を引き立てたい料理では、サラダ油の控えめな風味が調味料や食材の個性を前面に押し出してくれます。
焼き菓子の型抜きやオムレツといった卵料理にも使用でき、香りが穏やかなため料理のテーマを選ばず幅広い場面で対応できる油と言えます。
オリーブオイルを使うときは種類にもこだわろう

オリーブオイルを選ぶ際、もうひとつ知っておきたいのが種類による違いです。実は、ひとくちにオリーブオイルといっても、製法や品質基準によっていくつかのタイプに分かれています。
それぞれ風味の強さや香りの豊かさが異なるため、料理の用途や好みに合わせて使い分けることで、オリーブオイル本来の魅力を最大限に引き出せるでしょう。ここでは代表的な2つのタイプについて、その特徴と活用シーンをご紹介します。
エキストラヴァージンオリーブオイル
オリーブオイルを選ぶ際に最も注目したいのが、エキストラヴァージンオリーブオイルです。これはオリーブの果実を機械的または物理的な方法のみで搾り、化学的な処理を一切加えていない天然そのままのオイルを指します。
酸度の低さといった化学的基準をクリアし、さらに専門家による官能検査で風味が豊かで欠陥がないと認められた、限られた品質のものだけがエキストラヴァージンを名乗ることができます。
料理の風味を引き立てたい方や、オリーブオイルの栄養素を余すことなく摂取したい方には、このエキストラヴァージンオリーブオイルが最適です。
ピュアオリーブオイル
一方、ピュアオリーブオイルは、精製処理を経たオリーブオイルにヴァージンオリーブオイルを配合して風味を調整したものです。
精製工程では脱酸や脱臭といった処理を施すため、オリーブ本来の香りや辛み、苦みといった個性的な風味は大幅に抑えられます。その結果、クセが少なく穏やかな味わいに仕上がり、料理に馴染みやすい特性を持ちます。
「ピュア」という呼び名は日本国内で広く使われてきましたが、国際的な正式名称は「オリーブオイル」です。配合するヴァージンオリーブオイルの比率によって風味の深さが変わり、比率が高いものは「リッチ」、低いものは「ライト」と呼ばれることもあります。
香りを抑えたい炒め物や揚げ物、卵料理など、素材の味を生かしたい場面で活躍するオリーブオイルです。
国産オリーブオイルを手に入れるなら井上誠耕園へ

せっかくオリーブオイルを使用するなら、品質の高いオリーブオイルを手に入れたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。オリーブオイルは生産国と製品化した国が異なるなど、製品化までの過程が確認しにくい傾向があります。
その点、国産のオリーブオイルなら生産者から直接購入できるため、鮮度や製法にこだわった本来の風味と栄養を存分に味わえるでしょう。
ここでは、小豆島で80年以上の歴史を持つ井上誠耕園の取り組みについてご紹介します。
井上誠耕園は80年以上の歴史を持つ小豆島の農園
井上誠耕園は1940年から、三世代にわたる農業への想いを受け継いでいます。創業当初に植えた一本の柑橘の苗木から始まった農園は、現在では約5,000本のオリーブと柑橘が実る園地へと成長しました。
小豆島という土地は、少雨で温暖な瀬戸内海の気候と、水はけに優れた斜面が特徴です。この環境がオリーブ栽培に適していることから、日本で唯一オリーブの試験栽培が成功した産地となりました。
80年以上の歳月をかけ、健康な土づくりから丁寧な手摘み収穫まで、全ての工程を人の手で行っています。斜面での作業は機械化が難しく、草刈りや剪定も一つひとつ手作業で進めるため、手間と時間を惜しみません。
こうした積み重ねによって、豊かな香りと味わいを持つオリーブオイルが生まれるのです。
全国でご利用可能な公式ネットショップをご用意
オリーブオイルをもっと身近に感じていただくため、当園では全国どこからでもご注文可能な公式オンラインショップを開設しています。
小豆島まで足を運べない方でも、自宅にいながらこだわりのオリーブオイルや調味料、スキンケア商品などをお選びいただけます。
ネットショップでは、食用オイルだけでなく、オリーブの恵みを生かした石鹸や化粧品、柑橘の加工品も幅広く取りそろえています。
ご自宅用はもちろん、大切な方への贈り物としてもご利用いただけるギフトセットもご用意しておりますので、ぜひご活用ください。
まとめ

オリーブオイルとサラダ油は、果実から抽出するか種から抽出するかという原料の違いがあり、含まれる栄養素や適した料理も異なります。
健康や美容を意識した食生活には、オレイン酸やポリフェノールが豊富なオリーブオイルが適しており、エキストラヴァージンとピュアの種類による使い分けも大切です。
国産の高品質なオリーブオイルをお求めなら、井上誠耕園の公式ネットショップをご利用ください。

